監査基準報告書 701 周知文書第2号
監査上の主要な検討事項(KAM)の適用3年目に関する周知文書
2 0 2 3 年 4 月 3 日
日 本 公 認 会 計 士 協 会
監査・保証基準委員会
(周知文書:第 24 号)
【本周知文書は、一般に公正妥当と認められる監査の基準を構成するものではなく、会員が遵守す
べき基準等にも該当しない。また、2023 年4月3日時点の最新情報に基づいている。】
監査上の主要な検討事項(Key Audit Matters:KAM)が上場会社等の監査に適用されて 2023 年3
月期で3年目を迎える。
期末監査を迎えるに当たっての留意事項を取りまとめた。
以 上
監査上の主要な検討事項
(KAM)の
適用3年目に向けて
その1
監査上の主要な検討事項(KAM)が上場会社等の 監査に適用されて2023年3月期で3年目を迎えます。
会員の皆様におかれましては、期末監査を迎える に当たり、KAMの項目やその記載内容について 既に検討を進めていることと思いますが、今一度 以下について留意しましょう。
KAM適用3年目に当たり留意していただきたい点 ~ボイラープレート化の防止のために~
1
会社の状況によっては、前年度と同一の項目をKAMと して選定するケースも想定されます。このような場合 においても、前年度と同一の項目を記載することの妥 当性を確認しましょう。
その上で、会社の状況やリスクに関する前年度からの 変化に留意し、変化の有無及びその内容について「監 査上の主要な検討事項の内容及び決定理由」において 具体的に説明する等の工夫を行うことが考えられます。
「監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由」にお いては、KAMの選定理由として一般的に想定される要 因のみならず、当年度の事業内容及び事業環境に紐付 いた各会社固有の要因を含めた具体的な記載を心がけ ましょう。
監査上の主要な検討事項
(KAM)の
適用3年目に向けて
その2
監査上の主要な検討事項(KAM)が上場会社等の 監査に適用されて2023年3月期で3年目を迎えます。
会員の皆様におかれましては、期末監査を迎える に当たり、KAMの項目やその記載内容について 既に検討を進めていることと思いますが、今一度 以下について留意しましょう。
KAM適用3年目に当たり留意していただきたい点 ~KAMの有用性向上のために~
利用者にとって有用なKAMとするために、以下のような 事項に留意しましょう。 明瞭な記載とするために…
KAMの対象となる論点を明確にする KAMの選定理由と監査上の対応を明確に紐づける
読み手の理解を促すために…
2
明瞭な文章を心掛ける、専門的な記載内容につい
て分かりやすく説明する等の工夫を行う
具体的な記載とするために…
会計上の見積りをKAMとする場合は、重要な仮定
等を特定して記載する
会計基準の引用や会計処理に係る一般的な説明の みでなく、個々の会社の状況やKAMの選定理由と の関連性を明確にする
監査上の主要な検討事項
(KAM)の
適用3年目に向けて
その3
監査上の主要な検討事項(KAM)が上場会社等の 監査に適用されて2023年3月期で3年目を迎えます。
会員の皆様におかれましては、期末監査を迎える に当たり、KAMの項目やその記載内容について 既に検討を進めていることと思いますが、今一度 以下について留意しましょう。
参考情報
以下のように、昨年度に公表されたKAMについての分析結果 や好事例を示す資料が公表されています。適用3年目のKAM への取組を検討していただく上で、これらをご参考にしてい ただくことが有益であると考えられます。
監査基準報告書701研究文書第2号「「監査上の主要な検 討事項」の事例分析(2021年4月~2022年3月期)レ ポート(研究文書)」(2022年12月23日)
日本証券アナリスト協会「証券アナリストに役立つ監査上 の主要な検討事項 (KAM)の好事例集 2022」(2023年 2月10日)
金融庁「監査上の主要な検討事項(KAM)の特徴的な事例
と記載のポイント2022」(2023年2月17日)