23 組別総合原価計算
24 総合原価計算における完成品総合原価と期末仕掛品原価
(二) 一期間の製造費用を構成する各原価要素につき、又はその性質に基づいて分類された数個の原価要素
群につき、各等級製品の標準材料消費量、標準作業時間等各原価要素又は原価要素群の発生と関連ある物量
的数値等に基づき、それぞれの等価係数を算定し、これを各等級製品の一期間における生産量に乗じた積数
の比をもつて、各原価要素又は原価要素群をあん分して、各等級製品の一期間の製造費用を計算し、この製
造費用と各等級製品の期首仕掛品原価とを、当期における各等級製品の完成品とその期末仕掛品とに分割す
ることにより、当期における各等級製品の総合原価を計算し、これを製品単位に均分して単位原価を計算す
る。
この場合、原価要素別又は原価要素群別に定めた等価係数を個別的に適用しないで、各原価要素又は
原価要素群の重要性を加味して総括し、この総括的等価係数に基づいて、一期間の完成品の総合原価を一括
的に各等級製品にあん分して、その製品原価を計算することができる。
組別総合原価計算は、異種製品を組別に連続生産する生産形態に適用する。
組別総合原価計算にあつては、一期間の製造費用を組直接費と組間接費又は原料費と加工費とに分け、個
別原価計算に準じ、組直接費又は原料費は、各組の製品に賦課し、組間接費又は加工費は、適当な配賦基準
により各組に配賦する。次いで一期間における組別の製造費用と期首仕掛品原価とを、当期における組別の
完成品とその期末仕掛品とに分割することにより、当期における組別の完成品総合原価を計算し、これを製
品単位に均分して単位原価を計算する。
単純総合原価計算、等級別総合原価計算および組別総合原価計算は、いずれも原価集計の単位が期間生産
量であることを特質とする。すなわち、いずれも継続製造指図書に基づき、一期間における生産量について
総製造費用を算定し、これを期間生産量に分割負担させることによつて完成品総合原価を計算する点におい
て共通する。したがつて、これらの原価計算を総合原価計算の形態と総称する。
総合原価計算における完成品総合原価と期末仕掛品原価は、次の手続により算定する。
(一) まず、当期製造費用および期首仕掛品原価を、原則として直接材料費と加工費とに分け、期末仕掛品
の完成品換算量を直接材料費と加工費とについて算定する。
期末仕掛品の完成品換算量は、直接材料費については、期末仕掛品に含まれる直接材料消費量の完成品に
含まれるそれに対する比率を算定し、これを期末仕掛品現在量に乗じて計算する。加工費については、期末
仕掛品の仕上り程度の完成品に対する比率を算定し、これを期末仕掛品現在量に乗じて計算する。
(二) 次いで、当期製造費用および期首仕掛品原価を、次のいずれかの方法により、完成品と期末仕掛品と
に分割して、完成品総合原価と期末仕掛品原価とを計算する。
1 当期の直接材料費総額(期首仕掛品および当期製造費用中に含まれる直接材料費の合計額)および
当期の加工費総額(期首仕掛品および当期製造費用中に含まれる加工費の合計額)を、それぞれ完成品数量
と期末仕掛品の完成品換算量との比により完成品と期末仕掛品とにあん分して、それぞれ両者に含まれる直
接材料費と加工費とを算定し、これをそれぞれ合計して完成品総合原価および期末仕掛品原価を算定する
(平均法)。
2 期首仕掛品原価は、すべてこれを完成品の原価に算入し、当期製造費用を、完成品数量から期首仕
掛品の完成品換算量を差し引いた数量と期末仕掛品の完成品換算量との比により、完成品と期末仕掛品とに
あん分して完成品総合原価および期末仕掛品原価を算定する(先入先出法)。
3 期末仕掛品の完成品換算量のうち、期首仕掛品の完成品換算量に相当する部分については、期首仕
掛品原価をそのまま適用して評価し、これを超過する期末仕掛品の完成品換算量と完成品数量との比によ
り、当期製造費用を期末仕掛品と完成品とにあん分し、期末仕掛品に対してあん分された額と期首仕掛品原
価との合計額をもつて、期末仕掛品原価とし、完成品にあん分された額を完成品総合原価とする(後入先出
法)。
4 前3号の方法において、加工費について期末仕掛品の完成品換算量を計算することが困難な場合に
は、当期の加工費総額は、すべてこれを完成品に負担させ、期末仕掛品は、直接材料費のみをもつて計算す