
1 前提条件
<表B-1> 合計
実際 退職給付 予測 終了に伴う 実際 実際 実際 実際 実際 移行前後 実際
(移行前) 支払額 (終了後) 損益 (終了後) (移行後) (移行前) (移行後) (移行前) の差額 (移行後)
退職給付債務 (1,000) P 700 (300) 損益 (100) (400) PSC 400 0 0 PSC (400) (400) (1,000) 600 (400)
年金資産 700 P (700) 0 0 0 0 0 700 (700) 0
退職給付に係る負債 (300) 0 (300) (100) (400) 400 0 0 (400) (400) (300) (100) (400)
制度間移行に伴う PSC (400)
未認識過去勤務費用 0 0 0 0 0 PSC 400 0 0 0 0
従前からの未認識項目
会計基準変更時差異 150 150 A (90) (*1) 60 (60) 0 0 60 60 150 (90) 60
未認識過去勤務費用 50 50 A (30) (*2) (84) 20 (20) 0 0 20 20 50 (30) 20
未認識数理計算上の差異 (60) (60) A 36 (*3) (24) 24 0 0 (24) (24) (60) 36 (24)
未認識項目合計額 140 0 140 (84) 56 (56) 0 0 56 56 140 (84) 56
(*1) 90 = 150×(移行前の退職給付債務1,000-移行後の退職給付債務400)÷移行前の退職給付債務1,000
(*2) 30 = 50×(移行前の退職給付債務1,000-移行後の退職給付債務400)÷移行前の退職給付債務1,000
(*3) 36 = 60×(移行前の退職給付債務1,000-移行後の退職給付債務400)÷移行前の退職給付債務1,000
2 会計処理
退職給付債務の減少に伴う処理
(仕訳)
退職給付費用(終了損益) 100 / 退職給付に係る負債 100
未認識過去勤務費用、未認識数理計算上の差異及び会計基準変更時差異の未処理額の移行時の処理
(仕訳)
退職給付費用(終了損益) 84 / 退職給付に係る調整額 84
年金資産の分配により移行前の退職給付制度の一部終了となり、退職給付債務の消滅の認識が行われる。このため、終了した部分に係る退職給付債務600と年金資産からの分配
額700との差を損益として認識する(第10項(1)参照)。ただし、残額部分400は、移行前後の制度を一体のものとみなすため、移行前の退職給付制度の終了に含めない(第6項、
第7項参照)。ここでは制度間移行に際して生じた退職給付債務の正味増減額を、移行後の確定給付型の退職給付制度の過去勤務債務として取り扱っている(第12項、第31項参
照)。
未認識過去勤務費用、未認識数理計算上の差異及び会計基準変更時差異の未処理額は消滅した退職給付債務の比率で損益に認識する(第10項(2)参照)。また、残額部分の未認
識過去勤務費用、未認識数理計算上の差異及び会計基準変更時差異の未処理額は、従来の費用処理方法及び費用処理年数を継続して適用する。ただし、移行した時点の退職給付
債務の比率その他合理的な方法により、退職給付制度ごとに区分して把握する(第12項、第31項参照)。
(確定給付企業年金) (退職一時金)
移行に伴う
増額又は減
移行に伴う
増額又は減額
移行前の制度 移行後の制度
[設例B-1] 確定給付型の退職給付制度間の移行(支払等を伴う場合)
D社は従来、確定給付企業年金制度を採用していたが、X1年4月1日に年金資産(積立不足はないものとする。)を全て分配し、確定給付企業年金制度を退職一時金制度に移行し
た。これは第6項ただし書以下の「移行前の制度が移行後の制度に名目的にしか引き継がれていない場合」に該当しないものとする。移行前の確定給付企業年金制度の退職給付
債務は1,000と計算された。また、移行後の退職一時金制度に基づくX1年4月1日における数理計算による退職給付債務は400と計算された。
税効果会計については考慮していない。
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