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標準科目を使用する必要がある。そこで、会社が自社の勘定科目と EDINET タクソ
ノミの標準科目を適切に紐づけられるように、EDINET で提出する準備の段階で会
社に対して監査人が適切にアドバイスすることを求めた。
さらに 2008 年5月 20 日には日本公認会計士協会常務理事名による「EDINET へ
の XBRL 導入に伴う財務諸表作成プロセスの変更及び監査人の留意点について」を
公表し、EDINET に XBRL が導入されたことに伴って財務諸表作成プロセスが変更さ
れるが監査対象となる財務諸表には変わりがないことの注意喚起と監査報告書の
欄外の見直しを求めた。さらに監査人の実務の参考に資するため、EDINET に対す
る監査人の実務上の考え方や留意点に関する Q&A を記載した。
EDINET への XBRL 導入に伴う財務諸表作成プロセスの変更は、財務諸表本表の
XBRL が可視性の高い HTML に変換されるのが提出後の EDINET で行われることを要
因としている。つまり、監査人の監査対象となる財務諸表は、当然のことながら
可視性のあるものであり、電子的に HTML で作成されてウェブブラウザで表示され
るものと同一であることが確認できるが、XBRL は機械可読性を重視しているため
ウェブブラウザで表示しても可視性が低いため、監査対象となる財務諸表と同一
内容であるかどうかの判断が困難である。そこで、EDINET への提出前に XBRL を視
認できるように HTML に変換するプロセスが加わることが想定されるが、監査人は
そのプロセスの変更を考慮に入れて監査対象となる財務諸表がどの段階での財務
諸表であるかを特定することが重要であるとした。さらに、会社が EDINET で提出
した XBRL が監査対象とした財務諸表と同一ものであるかを確かめることが適当で
あるとした。これは EDINET で提出する予定ではない XBRL を誤って EDINET に登録
した場合に、EDINET において XBRL を HTML に変換するため、EDINET で閲覧される
財務諸表と監査対象とした財務諸表が同一でない状態となるリスクを低減するこ
とを目的としている。
会社が EDINET で提出する財務諸表は XBRL となったが、XBRL はウェブブラウザ
で表示される文書のレイアウト、勘定科目、金額、注記番号など以外にも、XBRL
特有のデータ属性(データ型、貸借属性など)や勘定科目の英語名称などが含ま
れている。しかし、監査人が監査の対象とする財務諸表は、従来どおり、可視性
のある情報であり XBRL 特有のデータ属性などは監査の対象とはしていない。現在
の金融庁の EDINET のダウンロードページにおいても、公衆縦覧に供されていない
情報は金融商品取引法上で定められた開示情報ではないと注意喚起している。
検索結果よりダウンロード可能な XBRL データに含まれる英語情報については参考
訳であり、その正確性が保証されるものではありません。また、XBRL データのうち
EDINET において公衆縦覧に供されていない情報については、金融商品取引法上で定
められた開示情報ではありません。当該データは、利用者の責任において利用いた
だくことに留意してください。
XBRL は視認する以外にも様々なソフトウェアで分析するなどの二次利用を可能