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(2) IFRS 財務諸表のラベルの変更
日本基準で使われる EDINET タクソノミの場合は勘定科目等を表示するためのラベルの上書き
は禁止されているが、IFRS タクソノミを使う場合は、IFRS タクソノミに設定されている勘定科
目等のラベルを上書きして変更することができる。ただし、無原則に上書きしていいというもの
ではなく、自社の開示項目と IFRS タクソノミのタグを比較し、意味的に同一であるタグについ
て、標準で用意されているラベルを自社の開示項目の名称に合わせることに限られる。
(3) 報告書インスタンスにおけるマイナス値の取扱い
財務諸表は、その本来の性質から勘定科目は借方又は貸方の貸借区分を有している。タクソノ
ミの場合も、タグについて貸借属性を設定することが技術的に可能である。EDINET タクソノミ
及び IFRS タクソノミについても、勘定科目のタグについて貸借属性が設定されている。しかし、
その貸借属性を設定するタグの範囲に相違があり、例えば、キャッシュ・フロー計算書の増減明
細のタグについては EDINET タクソノミでは貸借属性が設定されていないのに対して、IFRS タク
ソノミではタグに貸借属性が設定されている。
そのため、キャッシュ・フロー計算書の営業活動の区分において、貸借属性が設定されていな
い EDINET タクソノミのタグでは、報告書インスタンスの値がマイナス値の場合もあるのに対し
て、IFRS タクソノミではタグに貸借属性が設定されているため、原則としてマイナス値は持た
ない。これは借方又は貸方の金額が原則としてマイナス値を持たないのと同じである。IFRS タ
クソノミの詳細タグを使用している場合、値が表示上マイナスの時は報告書インスタンスでは
プラスの値を入力し、表示上の設定でマイナス表示に変換することになっている。
なお、米国会計基準適用会社については、US-GAAP タクソノミの使用は認められていないため、
EDINET タクソノミを使って財務諸表全体を包括タグ付けすることになる。この場合、勘定科目等へ
の詳細タグ付けは行われない。
※参考 URL
・ 提出者別タクソノミ作成ガイドライン(IFRS 適用提出者用)(平成 29 年2月)
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/download/ESE140126.pdf
・ 報告書インスタンス作成ガイドライン(IFRS 適用提出者用)(平成 29 年2月)
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/download/ESE140127.pdf
・ IFRS タクソノミ要素リスト(平成 29 年2月)
https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/download/ESE140151.xls
Q11 英語ラベルの取扱い
EDINET タクソノミの英語ラベルの表記が、従来、海外株主向けのアニュアル・レポートで使用し
ていた英語表記と異なっているため、企業拡張として科目追加を行っている。合意された手続とし
て、EDINET タクソノミと提出者別タクソノミの一致を確かめる手続を実施した場合、当該企業拡張
科目は手続を実施した結果として検出された事項に該当するのか。
(関連規定:専門業務実務指針 4480 第 40 項)